var,let,constの違いがわからないvar,let,constってどう使い分けるの?
このような悩みにお答えします。
JavaScriptの文法でよく使うvar, let, constですが、
違いや使い分けに悩んでいる方も多いと思います。
この記事では、var, let, constの違いや使い分けについてわかりやすく解説していきます。
最後まで読むことで、変数宣言の基本をしっかりと把握し、自信を持ってコードを書くことができるようになります。
var, let, const の概要
JavaScriptは、webサイトに動きを追加するために広く使用されています。
この言語において、データを保存し、操作するための「変数」は重要な役割を持っています。
変数を宣言する際に使用するvar, let, constは、それぞれ以下の特徴があります。
| スコープ | 再宣言 | 再代入 | 導入されたバージョン | |
|---|---|---|---|---|
| var | 関数 | ○ | ○ | ES5以前 |
| let | ブロック | × | ○ | ES6 |
| const | ブロック | × | × | ES6 |
- スコープ:変数が参照可能な範囲
- 再宣言:同じ変数名での変数宣言を再度行うこと
- 再代入:変数に新しい値を代入すること
varは古くからJavaScriptで使用されてきた変数宣言のキーワードで、関数スコープを持っています。
一方、letとconstはES6で導入され、ブロックスコープを持っています。
特にconstは、一度代入された値を変更できないという特徴を持っています。
varについて
varは古くから存在するキーワードです。
主な特徴として、関数スコープを持つ点が挙げられます。
これは、varで宣言された変数が関数内でのみ有効となることを意味します。
また、varは同じ変数名での再宣言や再代入が可能です。
しかし、現代のJavaScript開発ではvarの使用は推奨されていません。
理由は以下のとおりです。
- 関数スコープ:
varは関数スコープを持っています。これは、ブロック(if文、for文など)の外でも変数が参照可能であることを意味します。これにより、意図しない変数の上書きや参照が発生するリスクが高まります。 - 変数の巻き上げ (Hoisting):
varで宣言された変数は、コード上の宣言の位置に関係なく、スコープの先頭に巻き上げられます。これにより、変数を宣言する前に変数を参照することができ、予期しない結果やエラーを引き起こす可能性があります。 - 再宣言の許容:
varは同じスコープ内で同じ変数名の再宣言を許容します。これにより、意図せず変数を上書きするリスクがあります。 - ブロックスコープの不足:
ES6以降、letとconstがブロックスコープを持つのに対し、varはそれを持っていません。ブロックスコープは、コードの可読性と保守性を向上させるために重要です。
これらの理由から、現代のJavaScriptではvarの使用は避けられ、代わりにletやconstが推奨されています。
letについて
letはES6(ECMAScript 2015)で導入されたキーワードです。
letの最大の特徴は、ブロックスコープを持つ点です。
これにより、if文やfor文などのブロック内で宣言された変数は、そのブロック内でのみ有効となります。
letは再宣言は不可能ですが、再代入は可能です。
これにより、変数の値が変わる可能性がある場合に適しています。
constについて
constもES6で導入されたキーワードで、letと同様にブロックスコープを持っています。
constの特徴は、一度代入された値を変更することができない点です。
これにより、変数の値が変わることがない場合、つまり定数として使用する場合に適しています。
再宣言や再代入の両方が不可能なため、値の安全性が高まります。
使い分けのポイント
変数宣言の際には、var, let, constのそれぞれの特性を理解し、適切に使い分けることが重要です。
以下の方法がベストです。
- まずは
constを使ってみる。 - 値を後から変える必要がある場合は
letを使う。 - 古いコードで
varが使われている場合は、letやconstに変えることを考える。
これらを踏まえて、変数宣言のキーワードを使い分けることで、より効率的で安全なコードを書くことができます。
まとめ
JavaScriptの変数宣言に関する基本的なキーワードとして、var, let, constがあります。
これらは、データを保存するための「箱」のようなものとして機能します。
しかし、それぞれには異なる特性やルールがあり、適切に使い分けることが求められます。
var: 古い方法で、関数の中と外の両方で使える変数を作ることができます。しかし、予期しない動きをすることがあるため、最近ではあまり使われません。let: 新しい方法で、特定の場所(ブロック)の中でのみ使える変数を作ることができます。変数の値を後から変えることができます。const: 新しい方法で、特定の場所(ブロック)の中でのみ使える変数を作ることができます。しかし、一度作ったらその値は変えることができません。
最後に、変数を作るときのおすすめの方法として、以下の3つのポイントを挙げます。
- まずは
constを使ってみる。 - 値を後から変える必要がある場合は
letを使う。 - 古いコードで
varが使われている場合は、letやconstに変えることを考える。
これらのポイントを覚えて、JavaScriptのコードを書く際の参考にしてください。










