エックスサーバーからロリポップにサーバーを変更した話

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Web制作を仕事にしていると、自分のHPやブログのサーバー選びには常に悩まされます。
私はこれまで約5年間、安定性に定評のあるエックスサーバーを使ってきました。
特に不満はなく、速度も安定していましたが、運営しているブログやポートフォリオサイトのアクセス規模を考えると、「本当にそこまでの安定性が必要か?」と感じる場面が増えてきました。

そんなとき、目に入ったのがロリポップのLiteSpeedプラン
以前は“安いけど遅い”という印象があったロリポップも、最近はサーバー性能が大きく向上し、再評価の声が増えています。

そこで今回は、実際にエックスサーバーからロリポップに変更した経緯と使ってみた感想をまとめました。
サーバー選びに迷っている方や、コスパを重視したい個人運営者の参考になれば幸いです。

目次

エックスサーバーの使用感と特徴

約5年間にわたり事業サイトと当ブログを運用してきました。

日々の更新や深夜の自動処理、ちょっとした実験的な実装まで幅広く試しましたが、致命的な停止や復旧不能なトラブルはありませんでした。
管理画面の分かりやすさや初期設定のしやすさも含めて、安心できる印象をずっと持ち続けていました。

良かった点
  • ピーク時も含め稼働が安定
  • 初期設定の自動化が楽
  • サポートが充実、丁寧
  • 管理画面が直感的で分かりやすい
気になった点
  • 小中規模運用だとコスパが伸びない
  • 提供リソースを余らせがち
  • 結果的に月額費用が相対的に高い

エックスサーバーは迷いなく構築を進めたい人にとって心強い選択肢だと感じます。

ただ私の運用規模では過剰な余裕が生まれやすく、コストと速度の最適化をもう一段追求したくなりました。

結果として、安定性に強みがあることを評価しつつも、自分のアクセス規模や運用スタイルに合わせて別の選択肢を検討する流れになりました。

ロリポップを選んだ理由

エックスサーバーの安定性には満足していましたが、アクセス数や運用規模を考えると、そこまでの性能は必要ないと感じていました。
サーバー費用を抑えつつ、WordPressが快適に動く環境を求めて検討した結果、選んだのがロリポップのハイスピードプランです。

このプランの特徴は、LiteSpeedサーバーを採用している点です。
WordPressとの相性が非常に良く、キャッシュ・画像圧縮・最適化などをまとめて処理できるため、複数のプラグインを導入する必要がほとんどありません。
結果として、管理画面の動作が軽くなり、全体のパフォーマンスが明らかに向上しました。

料金面も大きな魅力です。月額550円で利用でき、エックスサーバー(約990円)と比べてほぼ半額。
個人運営のサイトとしては、コストパフォーマンスの差がはっきり体感できました。
スピードも想像以上に速く、体感的にはエックスサーバーと同等か、それ以上に感じることもあります。

一方で、設定面にはやや癖があります。
エックスサーバーでは自動化されていたサーバーとドメインの連携設定が、ロリポップでは手動対応になるため、初期構築時に少し手間がかかりました。
DNS設定の反映で時間を要した場面もあり、慣れていない人には少し難しく感じるかもしれません。

それでも、LiteSpeedの快適さとコストの軽さを考えれば、十分に納得できるサーバーです。
個人事業や中小規模サイトの運営では、コスパ面でかなり優秀な選択肢だと感じています。

エックスサーバーとロリポップを比較

実際に両方のサーバーを使ってみると、それぞれに明確な特徴があります。
エックスサーバーは完成度が高く、どんな状況でも安定して動くことが強みです。

一方、ロリポップのハイスピードプランは、最新のLiteSpeed環境によって高速化が進み、個人運営レベルでは十分すぎる性能を持っています。

下の表は、私が実際に使って感じた比較のまとめです。

項目エックスサーバーロリポップ(ハイスピードプラン)
月額料金約990円約550円
サーバー環境Apache + 高性能独自チューニングLiteSpeed採用で軽量高速
表示スピード安定して速いLiteSpeed Cache有効で非常に速い
初期設定サーバー・ドメイン連携が自動一部設定が手動でやや手間
管理画面直感的で整理されているシンプルだが慣れが必要
サポート体制対応が丁寧で早い一般的なレベル
向いている人中〜大規模サイト運営者個人・小規模サイト運営者

この比較から分かるのは、「どちらが優れているか」ではなく「どんな使い方をするか」で最適な選択が変わるということです。

アクセス数が多く安定運用を重視するならエックスサーバーが向いており、個人サイトやブログなど日常的な更新中心の運用であれば、ロリポップの方がコスパ面で優れています。

私はアクセス数がそこまで多くないため、費用を抑えつつ速度を確保できるロリポップを選びました。
高負荷なサイトを扱う時はエックスサーバー使用する予定です。

実際に移行して感じたこと

移行作業をすべて自分で行ったことで、設定の違いや速度の変化など多くの気づきがありました。

  • 作業体制
  • 苦労した点
  • 速度と運用感の変化
  • コスト面の効果

作業体制

移行作業はバックアップの取得からデータ移行、DNS切り替えまで自分で対応しました。
時間はかかりましたが、公式にも手順が掲載されているので、今後のサイト構築にも活かせる経験になりました。

苦労した点

サーバーとドメインの連携設定が手動で手間取りました。
エックスサーバーでは自動で処理されていた部分がロリポップでは手作業となり、DNSの反映に時間がかかる場面もありました。

速度と運用感の変化

移行後、サイトの表示速度は明らかに速くなりました。
WordPressの管理画面の動作も軽く、操作時の待ち時間がほとんど気にならなくなりました。
LiteSpeed Cacheプラグインを導入したことでキャッシュや画像圧縮の最適化を一括で管理でき、結果的にプラグインの数も減りました。

コスト面の効果

月額550円のロリポップに変えたことで、年間コストを大きく削減できました。ポートフォリオサイトとブログを合わせて運営しているため、経費削減の効果は想像以上でした。

 改めて、エックスサーバーの自動設定とサポート品質は優れていると感じました。

一方で、現状のアクセス規模ではロリポップのハイスピードプランで十分に快適です。
設定に多少の手間はかかりますが、費用と速度のバランスを考えると納得の選択でした。

サーバー移行の手順ざっくり紹介

今回の移行は、WordPressプラグインのAll-in-One WP Migration(有料プラン)を使用しました。
エックスサーバーからロリポップ(ハイスピードプラン)へのデータ移行は、エクスポートとインポートの操作だけで完結し、トラブルもなくスムーズに進みました。

ドメイン設定とDNS切り替えのみ手動対応が必要でしたが、全体として作業量は少なく、個人でも十分対応可能です。

移行の詳しい手順や設定ポイントについては、別記事で改めて詳しくまとめる予定です。

サーバー選びで迷っている人へ

エックスサーバーとロリポップの両方を使ってみて感じたのは、「どちらが優れているか」よりも「どんなサイトを運営しているか」で最適解が変わるということです。
目的と規模に合わせてサーバーを選ぶことが、結果的に最も快適な運用につながります。

小規模サイト・個人ブログならロリポップ

もしアクセス数がそれほど多くなく、ブログやポートフォリオなどを中心に運営しているなら、ロリポップのハイスピードプランで十分です。

LiteSpeedサーバーの快適さは想像以上で、キャッシュや画像圧縮などの最適化が自動で行われます。
ページ表示も速く、体感ではエックスサーバーとほとんど差を感じません。

さらに、月額550円という価格でこの性能はかなり魅力的です。
「とりあえず安定して動く」「コストを抑えたい」「設定もある程度自分でできる」
という人にはぴったりの選択肢だと思います。

中〜大規模サイトや商用サイトならエックスサーバー

一方で、アクセスが多いサイトや収益性の高いメディアを運営しているなら、エックスサーバーを選ぶほうが安心です。

特にトラフィックが集中する時間帯でも安定しており、サーバー障害がほとんど発生しません。
自動設定やバックアップ機能も優れていて、技術的なサポートも迅速です。

個人運営であっても、将来的にサイトを拡大する予定があるなら、最初からエックスサーバーを選んでおくのも良い判断です。

選び方の目安まとめ

条件おすすめサーバー理由
月間アクセス 〜1万PVロリポップ低コストで十分な速度
月間アクセス 1万〜10万PVどちらでも可運用方針により選択
月間アクセス 10万PV以上エックスサーバー高負荷時も安定稼働
初期費用を抑えたいロリポップ月額550円から始められる
サポートを重視したいエックスサーバー対応が迅速で丁寧
  • スピードとコスパ重視 → ロリポップ
  • 安定性とサポート重視 → エックスサーバー

という棲み分けになります。
自分のサイトの目的を明確にして選べば、どちらを選んでも満足度の高い環境を作れます。

まとめ

今回の乗り換えで分かったのは、自分のサイト規模に合うサーバーを選ぶのがいちばん効率的ということです。

エックスサーバーは安定性とサポートに強みがあり、アクセスが多いサイトや商用運用に向いています。
ロリポップのハイスピードプランはLiteSpeed対応で体感速度が速く、個人や小規模サイトならコスパ面で有利です。

私の運用規模では、表示速度の向上と月額コストの削減を両立できたため、ロリポップを選んで満足しています。
将来的にアクセスが増えた場合は、必要に応じて再検討すれば良いと考えています。

Web制作に使えるおすすめの書籍

私が実際に購入して役に立った書籍を紹介します。
気になる本があればぜひ読んでみてください!

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